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室蘭やきとりとは? |
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室蘭では、やきとりというと一般的には豚串を指します。
“やきとり”なのに豚肩ロース肉を使い、ねぎのかわりに玉ねぎを挟み、タレと洋がらしで味わうのが室蘭流。
そのルーツは、昭和12年、70余年前までさかのぼります。
当時、室蘭では食料増産を目的とした養豚場ができ、肉と革は兵隊さんの食料や軍用靴などに加工されていました。
内臓は廃棄されていたため、一般の人々が屋台などで串焼きにして販売していたのですが、豚の腸には匂いがあったことから、塩ではなくタレで味わうという食べ方が広まったと言われています。
そして、肉に挟むのは、使えるところの少ない長ねぎではなく玉ねぎを、さらには、諸説ありますが当時やきとりとおでんを一緒に販売していたお店が多かったことから、おでん用の洋がらしを付けて味わうというスタイルが確立されたのです。
豚肉、玉ねぎ、タレ、洋がらしの、三位一体ならぬ“四味一体”の美味しさは、今も昔も多くの人々に愛され続けています。 |
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Tenのこだわり(仕込み編) |
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当店で使用している豚肉と玉ねぎは、どちらも北海道産にこだわっています。
味の要である豚肉は、冷凍ものを一切使わず、密閉のチルドパックでこまめに仕入れているため、鮮度が違います。
また、銘柄をあえて指定せず、脂と赤身のバランスがいいもの、一番状態のいいものをそのつど厳選。
質の高い味わいを、いつでも手ごろな価格でお楽しみいただけます。 |
自慢のやきとりはすべて、毎日お店で手打ちしています。
一本一本、脂身と赤身、そして玉ねぎとのバランスを見ながら仕上げていきます。
地味な仕事、そして重労働でもあるのですが、良質な脂の甘さと、噛むほどに味が出てくる赤身の旨み、そして玉ねぎのシャキシャキとした食感を最大限に引き出すための重要な作業なのです。 |
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Tenのこだわり(味わい編) |
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当店のやきとりは、上質な備長炭で丁寧に焼き上げます。
炭の温度や肉の表面にプツプツと出てくる脂、肉汁が炭に落ちて弾ける音などで、肉を裏返すタイミングや上げるタイミングを見極めています。
肉の状態や気温などでも微妙に焼き上がりが違ってきますので、決まったマニュアルなどはありません。
言うならば、“肉の声を聞く”という、長年の経験から学んだものです。
また、室蘭やきとりの味の決め手といえば、やっぱりタレ。
当店では、何年もの間継ぎ足してきた本場の伝統の味をそのまま受け継ぎ、二度付けして焼き上げています。
洋がらしをたっぷり付けて味わえば、タレの香ばしさと柔らかくジューシーな豚肉、シャキシャキの玉ねぎが口の中で一体となる、まさに至福の瞬間。
ぜひ、本物の室蘭やきとりの味わいを札幌の地でご堪能ください。 |